熊本の水の話

坪井川周辺ほか、熊本の水源を散歩します

熊本の水源を歩く

次々と干上がっていく水源地。その変遷を歩きます

瑞巌寺跡 北区貢町1421

 瑞巌寺は江戸時代(1673年)、光朝という僧が興した天台宗比叡山の末寺である。

 現在は廃れており、往時をしのばせるのは、歳月を経てすり減った石段と地蔵堂、住職たちの墓である。

f:id:white-giraffe:20220417231750j:plain

瑞巌寺

 境内の奥は巨大な屏風のように切り立った岩崖になっており、岩肌に神体が穿たれた『阿蘇宮』や修行場の『端座堂』がある。

 

 湧水はこの崖の麓から染み出ており、配管されたパイプに流れて園内をめぐり、下の西浦川に落ちる。水量は、往時より減っているようだが、一応は清らかに流れている。飲める感じではないが。

 湧水というよりは、山に降った雨水が山肌から染み出ている感じ。山の水だ。

f:id:white-giraffe:20220417232019j:plain

水源

 

 西浦川には“ホタルの飛ぶ川”と看板があり、実際に飛びそうな雰囲気はある。5月下旬になったら、また来てみることにしよう。

f:id:white-giraffe:20220417232144j:plain

ホタルの看板

f:id:white-giraffe:20220417232232j:plain

西浦川(井芹川)

 場所は、フードパルから西浦荒神の道に入り、荒神様の前を通り過ぎて数分、右の脇道に入る。

 瑞巌寺跡への道は、くの字型に曲がっており、見落とし易いので注意。村の雑貨店という雰囲気の店があり、軒先に郵便の看板が下がっているのが目印だ。

左手には整備された公園がある。わかりにくい場所にあるためか、人影はほとんどない。花見には穴場だ。