熊本の水の話

坪井川周辺ほか、熊本の水源を散歩します

熊本の水源を歩く

次々と干上がっていく水源地。その変遷を歩きます

坪井川ニュース

www.tku.co.jp つい最近もこんなことがあった。 ===ニュース内容=== 「3月31日に撮影した映像です。熊本市中央区、熊本城の目の前を流れる坪井川です。川幅の半分近くが濁っています。熊本市中心部の観光スポットでもあるこのエリアには似つかわし…

坪井川を流れる白い泡が消えた話

熊本北部浄化センターの下水処理水に起因する白い泡が、坪井川をプカプカ漂いだして、すでに10年以上が経過した。ひょっとしたら20年以上かも… が、それが突然消えた。 高平のスバル自動車(3号線沿い)の裏あたりに、先週末あたりか、いつの間にかネット様…

秘密兵器!?

水サミットを週末に控えた昨日、坪井川に新兵器がお目見えした。 坪井川といえば、熊本北部浄化センターに起因する白い泡が、プカプカ浮いている光景がすでに日常となっていたのだが、、、、 (当ブログのトップ画像も、以前、八景水谷公園脇の坪井川で、川…

熊本の地下水汚染2

平成3年(1991年)9月13日 飛田水源地2号井戸、トリクロロエチレン汚染により取水停止。 『熊本市水道事業年報』の「水道事業の沿革」に記されたこの一行。熊本の地下水汚染が初めて発覚し、公文書に記された貴重な記録だが、その後、水道事業年表に新たな汚…

熊本の地下水汚染1

「熊本の水は地下水だから美味しい!」 これは真実だろうか。 川から水を取って、それを濾過して水道水としている自治体に比べたら、それはそうかもしれないと思う。 昔、水道水に発がん性物質「トリハロメタン」が混じっていると話題になったが、これは川の…

坪井川

坪井川。 八景水谷公園のすぐ脇を流れるこの川は、50年ほど前は湧水が多く、良質の河川だったにも関わらず、その後、生活排水を河川に流していた時代や、ごみの不法投棄が後を絶たなかった時代などがあり、水質は悪くなったり、規制をかけては良くなったりを…

瑞巌寺跡 北区貢町1421

瑞巌寺は江戸時代(1673年)、光朝という僧が興した天台宗比叡山の末寺である。 現在は廃れており、往時をしのばせるのは、歳月を経てすり減った石段と地蔵堂、住職たちの墓である。 瑞巌寺跡 境内の奥は巨大な屏風のように切り立った岩崖になっており、岩肌…

NHK特集「誰も知らない日本の枯葉剤」 高知四万十川~熊本坪井川まで

2022年1月21日に放送されたNHK番組「誰も知らない日本の枯れ葉剤」をご覧になっただろうか? www.nhk.jp 「枯れ葉剤」は、ベトナム戦争(1960年~1971年)で使われた化学兵器である。ベトナムのジャングルに潜んで、粘り強く抵抗を続けるベトナム人民軍兵士…

はじめに

熊本の水源地を歩こうと思い立ったのは、我が故郷、八景水谷の激変ぶりを肌で感じていたためだ。 八景水谷水源地といえば、江戸時代に細川綱利公のお茶室があったことで知られる。 公は、船に乗って坪井川を遡り、熊本城から八景水谷へ通われた。 坪井川、そ…

TKU「未来へつなぐ 熊本の水 ~A Bridge to the Future~」

3月21日春分の日。 来月行われる水サミットを意識したものか、TKUで「未来へつなぐ 熊本の水 ~A Bridge to the Future~」という番組が放送された。 番組趣旨は、「みんなで大事な地下水を守ろう!」で、そこに全く異論はないのだが、熊本行政が出す情報に…

坪井川源流

坪井川の源流を尋ねて、改寄町の「水口」へ。本当の源流はそこではなく、さらに坂を上がった立石大神宮の裏手であった。ここも干上がっていた

島崎

「晒し場(延命水)」の水は澱んでいた。2年ほど前に道路で下水道工事があり、それ以来水質が戻らないという。今でも週に1度は清掃活動をしているそうだ。山肌から染み出て流れてくる水(「少年自然の家跡地湧水池」の水)は透明であった。

八景水谷公園

八景水谷公園 八景水谷公園に隣接する坪井川。透明度は悪く、無数の泡が浮いている 熊本市の北の水源として知られる八景水谷。水源の上に作られた八景水谷公園は、園内に広がる池と緑が美しい公園で、熊本市民の憩いの場所だ。 八景水谷 ( はけのみや ) / 熊…

轟水源(宇土)

轟水源 熊本市中心部から国道3号を南へ車で30分ほど、天草への玄関口にあたる宇土市。 ここに「現存する日本最古の上水道」、轟(とどろき)水源はある。 水の土木遺産:轟水源と轟泉水道 | 一般社団法人九州地方計画協会 標高約220mの白山山麓に湧いてお…

柳水湧水公園(菊陽町)

柳水の湧水は今でも地元の誇りとして記憶されているものの、涸れて久しかった。